ステファンカーブってなに?
投稿日:2021年5月16日
カテゴリ:院長ブログ
こんにちは。
永研会クリニック歯科です。
今回は「ステファンカーブ」というもの
についてお話しようと思います。
以前、通常お口の中は唾液の働きにより
中性(pH約6.8)に保たれているとお話しました。
そのお口の中のpHの変化をグラフにして表したものが
「ステファンカーブ」です。
通常、中性に保たれているお口の中が、
食事をしたり、甘い飲み物を飲んだりすると、酸性の状態に傾きます。
この時重要になるのが「臨界pH」です。
これは歯が溶け始めるpHの値のことで、
歯の表面のエナメル質の臨界pHは約5.5と言われています。
つまり、お口の中のpHが酸性に傾き、5.5よりも低くなると、
歯の表面からカルシウムイオンやリン酸イオンなどが溶け出していきます。
これを「脱灰」と呼びます。
唾液は、酸性に傾いてしまったお口の中を中性にし、
また、脱灰してしまった歯の表面を修復(再石灰化)してくれます。
唾液にはこのような働きがありますが、お口の中が酸性に傾く頻度が高いと、
唾液による修復が追いつかなくなってしまいます。
そのため、「ダラダラ食い」には注意が必要です。
お口の中で気になることのある方は是非相談にいらしてください。
お待ちしております。
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